2005年12月18日
LARKS’TONGUES IN ASPIC/ キング・クリムゾン
1.LARKS’TONGUES IN ASPIC,PART ONE
2.BOOK OF SATURDAY
3.EXILES
4.EASY MONEY
5.THE TALKING DRUM
6.LARKS’ TONGUES IN ASPIC,PART TWO
ROBERT FRIPP GUITAR,MELLOTRON
JOHN WETTON BASS,VOCALS
BILL BRUFORD DRUMS
JAMIE MUIR PERCUSSION
DAVID CROSS VIOLIN,VIOLA,MELLOTRON
1973 E.G.RECORDS
この6thアルバムが最強のラインナップを誇る後期クリムゾンのスタートであり、あの1stアルバムと肩を並べる程の衝撃性を持ったアルバムである。
ドラムスに元イエスのビル・ブラッフォード、ベースとボーカルには、後にロキシー・ミュージック、U.K、エイジアのジョン・ウェットン、現代音楽的センスを見せるデヴィッド・クロスとジェイミー・ミューアと錚々たるメンバー。
前作までの叙情的なヨーロッパ的サウンドとはうって変わって、ドライでアグレッシブ、どこかオリエンタルなイメージも感じさせる作品になっている。作詞は、シンフィールドに変わってパーマー・ジェイムスが担当。
<LARKS’TONGUES IN ASPIC,PART ONE>
長めのイントロは、鉄琴とカリンバによる民族的、ミニマル的演奏。
バイオリンとサスティーンの長いギターに導入される様に、突然激しくメタリックなリフが始まる。
ベースはジグザグに進行し、ドラムとパーカッションは獣のように襲いかかってくる。フリップのギターも凄すぎるフレーズを繰り出す。まるで、砂漠の真ん中に突然放り出されて自然の猛威にさらされたような感覚。
後半は全く変わって、オリエンタルムードのサントゥーンとバイオリンのデュオが美しい世界を描き出す。
それにしても、ジェイミー・ミューアのパーカッションセンスの何と幅広い事か。
<EASY MONEY>
クリムゾンのハードロックナンバーとして有名。 ウェットンのボーカルが雄々しくて良い。中間部のフリップとウェットン、ブラッフォードのじわじわ盛り上がっていく三人のプレーが本当に格好良い。 ミューアのパーカッションも効果的で面白い。
<LARKS’TONGUES IN ASPIC,PART TWO>
名曲。マグマの如く噴出す変拍子による激しいリフ。聴く者をどんどん奥へと引きずり込んでゆくような展開。
コントロールされた暴力、理性的な狂気、野生的でありながらも知性的。
全ての音楽から遠く離れた場所で鳴る独創的な世界。 フリップの作曲能力の素晴らしさがある。
インパクト 100
テクニック 100
ポップ性 70
コンセプト 100
センス 100
COWBELL
Larks' Tongues in Aspic