2007年04月10日

ラブ・ビーチ/ エマーソン・レイク・アンド・パーマー 3

ラヴ・ビーチ

1978

[曲名リスト]

1. 欲しいのは君だけ
2. ラヴ・ビーチ
3. 恋の味
4. ギャンブラー
5. おまえのために
6. キャナリオ
7. 将校と紳士の回顧録
 1. a.プロローグ/紳士の教え
 2. b.愛を感じた時
 3. c.最前線からの手紙
 4. d.栄光の歩兵中隊(行進曲)


[内容]

 後期(再始動期)3作目にして、この時期最後のスタジオ録音アルバム。キース・エマーソンは「このアルバムを制作している最中に、メンバーと話し合って、ELPの解散を決めた」という意味の発言をしている。また、「イン・ザ・ホット・シート」のライナー・ノーツによると「契約の関係でどうしても作らなければならなかったアルバム」である。


本作は1978年にバハマで収録された。当地で収録した理由は税金の問題であるとコメントされている。1978年まで続いていた全米ツアーの後、キース・エマーソンはバハマのナッソーで休暇を過ごした。その後メンバーの2人を伴って改めてバハマ入りし、収録を開始している。


 本作の題名は、シカゴのオヘア空港で実施された「このリストの中で、ELPの次のアルバムに一番適した題名はどれですか?」というアンケートの結果に基づいていると伝えられている。一番支持を集めたのが、リストの一番下にあった「ラブ・ビーチ」で、メンバーはこの結論に否定的(俺達はビーチ・ボーイズじゃ無い、という発言があったと伝えられている)だったが、実際にアルバムを売るアトランティック・レコードはこれを気に入り、決定に至った。


 このアルバムの制作終了後、グレッグ・レイクとカール・パーマーはバハマを離れたが、キース・エマーソンはそのまま居残り、1年間ほど休暇を過ごしてから、同地で映画音楽の「インフェルノ」とソロ・アルバム「ホンキー」の制作を始めている。


[評価]

イギリスでは最高48位、アメリカでは53位(55位という説もある)。この順位が示す通り、本作に対するELPファンの判定は厳しいものであったと言える。実際、当時の日本の音楽誌のレビュー記事等を読み返してみると、おおむね否定的な批評/感想で占められている。それもかなり感情的なものが多く、ELPに対する期待が大きかった事、そして、その期待に応えて貰えなかった失望もまた大きかった事が推察される。


そんな中にあって、ロドリーゴの曲をアレンジした「キャナリオ」は、本作に否定的なリスナーも好意的だったと言われている。この作品は曲の構造やシンセサイザーの使い方などで、前期ELPの魅力を備えていると言われており、こういう作品をもっと出して欲しい、という多くのファンの要望がうかがえる。


出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ラヴ・ビーチ


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