ヘンリー・カウ
2006年07月09日
LEGEND/HENRY COW
LEGEND/HENRY COW
(E.S.D盤)
1.NIRVANA FOR MICE
2.AMYGDALA
3.TEENBEAT(intro)
4.TEENBEAT
5.NIRVANA REPRISE
6.WITH THE YELLOW HALF−MOON AND BLUE STAR
7.TEENBEAT REPRISE
8.THE TENTH CHAFFINCH
9.NINE FUNERALS OF THE CITIZEN KING
10.BELLYCAN
1973
<1990にティム・ホジキンソンによってリミックス有り>
GEOFF LEIGH SAXES、FLUTE、CLARINET,RECORDER
TIM HODGKINSON ORGAN、PIANO、ALTO SAX、CLARINET
FRED FRITH GUITARS、VIOLIN、VIOLA、PIANO
JOHN GREAVES BASS、PIANO、WHISTLE、
CHRIS CUTLER DRUMS、TOYS、PIANO、WHISTLE
イギリスの才気あふれるアヴァンギャルド・ロックグループによる驚くべき完成度と成熟度を誇るデビューアルバム。
68年、ケンブリッッジ在学中のホジキンソンとフリスによって母体が作られ、数々のメンバーが入れ替わり、72年にこのメンバーとなる。そして翌73年初頭にレコ−ディングを開始している。録音スタジオはマナースタジオで、同時期に、マイク・オールドフィールドが1stの<チューブラーベルズ>を録音中であり、トム・ニューマンとともに一部ではあるがエンジニアとして参加している。本作と<チューブラーベルズ>は、初期ヴァージン・レコードの意気込みが強く感じられる作品である。
ヘンリーカウの楽曲には、現代曲、フリーミュージック、ジャズロックがバランス良く整然として組み込まれ、意外と耳ざわりの良い印象を受ける。
そして、どの作品にもスリルや伸びやかさ、美しさといったものが十分に感じられ、ある種さわやかな疾走感や透明感すら感じる瞬間がある。だが、その構成やディテールに注目してみると、相当に複雑でバラエティーに富んだプロットによって組み立てられていることがわかる。
それゆえに、この耳ざわりの良さは、奇跡的である。
このグループの良いところを挙げるときりがないが、まずは、ホジキンスンの作、編曲能力が良い意味でのスノビズムと高貴さを与えていること。クールなオルガンも良い。
デレク・ベイリーからクラッシックまで変幻自在なプレーを聴かせるフリスのギター。
アナログ時計の内部を覗くような精密さで、複雑な楽曲でもリズムの乱れないカトラーのドラム。
これまた複雑なラインを弾きながらも安定したグルーブをリードしてゆくグリーヴスのベース。
自由闊達に軽々とメロディアスなフレーズからノイジーなものまで吹き分けるリーのテナー。などなど。
そんな彼らが在籍し、その後の格メンバーによる多岐にわたる活動、関連の広い裾野を有するこのヘンリーカウ。
全てがここから始まったと思うと感慨深いものがある。
インパクト 90
テクニック 100
ポップ性 65
コンセプト 80
センス 95
COWBELL
(E.S.D盤)
1.NIRVANA FOR MICE
2.AMYGDALA
3.TEENBEAT(intro)
4.TEENBEAT
5.NIRVANA REPRISE
6.WITH THE YELLOW HALF−MOON AND BLUE STAR
7.TEENBEAT REPRISE
8.THE TENTH CHAFFINCH
9.NINE FUNERALS OF THE CITIZEN KING
10.BELLYCAN
1973
<1990にティム・ホジキンソンによってリミックス有り>
GEOFF LEIGH SAXES、FLUTE、CLARINET,RECORDER
TIM HODGKINSON ORGAN、PIANO、ALTO SAX、CLARINET
FRED FRITH GUITARS、VIOLIN、VIOLA、PIANO
JOHN GREAVES BASS、PIANO、WHISTLE、
CHRIS CUTLER DRUMS、TOYS、PIANO、WHISTLE
イギリスの才気あふれるアヴァンギャルド・ロックグループによる驚くべき完成度と成熟度を誇るデビューアルバム。
68年、ケンブリッッジ在学中のホジキンソンとフリスによって母体が作られ、数々のメンバーが入れ替わり、72年にこのメンバーとなる。そして翌73年初頭にレコ−ディングを開始している。録音スタジオはマナースタジオで、同時期に、マイク・オールドフィールドが1stの<チューブラーベルズ>を録音中であり、トム・ニューマンとともに一部ではあるがエンジニアとして参加している。本作と<チューブラーベルズ>は、初期ヴァージン・レコードの意気込みが強く感じられる作品である。
ヘンリーカウの楽曲には、現代曲、フリーミュージック、ジャズロックがバランス良く整然として組み込まれ、意外と耳ざわりの良い印象を受ける。
そして、どの作品にもスリルや伸びやかさ、美しさといったものが十分に感じられ、ある種さわやかな疾走感や透明感すら感じる瞬間がある。だが、その構成やディテールに注目してみると、相当に複雑でバラエティーに富んだプロットによって組み立てられていることがわかる。
それゆえに、この耳ざわりの良さは、奇跡的である。
このグループの良いところを挙げるときりがないが、まずは、ホジキンスンの作、編曲能力が良い意味でのスノビズムと高貴さを与えていること。クールなオルガンも良い。
デレク・ベイリーからクラッシックまで変幻自在なプレーを聴かせるフリスのギター。
アナログ時計の内部を覗くような精密さで、複雑な楽曲でもリズムの乱れないカトラーのドラム。
これまた複雑なラインを弾きながらも安定したグルーブをリードしてゆくグリーヴスのベース。
自由闊達に軽々とメロディアスなフレーズからノイジーなものまで吹き分けるリーのテナー。などなど。
そんな彼らが在籍し、その後の格メンバーによる多岐にわたる活動、関連の広い裾野を有するこのヘンリーカウ。
全てがここから始まったと思うと感慨深いものがある。
インパクト 90
テクニック 100
ポップ性 65
コンセプト 80
センス 95
COWBELL