ハットフィールド・アンド・ザ・ノース

2007年02月02日

THE ROTTERS‘ CLUB / HATFIELD AND THE NORTH 5

The Rotters' Club


1.SHARE IT
2.LOUNGING THERE TRING
3.(BIG) JOHN WAYNE SOCKS PSYCHOLOGY ON THE JAW
4.CHAOS AT THE GREASY SPOON
5.THE YES NO INTERLUDE
6.FITTER STOKE HAS A BATH
7.DIDN‘T MATTER ANYWAY
8.UNDERDUB
9.MUMPS
 a.YOUR MAJESTY IS A CREAM DONUT (QUIET)
 b.LUMPS
 c.PRENUT
 d.YOUR MAJESTY IS A CREAM DONUT (LOUD)

PHIL MILLER   (G)
PIP PYLE      (D,PER)
RICHARD SINCLAIR  (B,VO)
DAVE STEWART    (KEY)

<GUEST STARS>
JIMMY HASTINGS  (FL,SAX)
MONT CAMPBELL  (FRENCH HORN)
LINDSAY COOPER  (OBOE,BASSOON)
TIM HODGKINSON  (CL) 
BARBARA GASKIN  (CHO)
AMANDA PARSONS (CHO)
ANN ROSENTHAL  (CHO)

1975

ソフトマシーン、キャラヴァン等が種を蒔いたカンタベリーミュージックの土壌は、
70年代半ばに豊穣を極める。
その証として出現したのが、ハットフィールド&ザ・ノースによるこの2ndアルバムである。

メンバーは、元キャラヴァンのリチャード・シンクレア、元デリヴァリーのピップ・パイル、元デリヴァリー、マッチングモウルのフィル・ミラー、元エッグのデイヴ・スチュワート、と、今も現役活動中の精鋭ばかり。

このグループは、わずか3年半という短命の上に2枚のスタジオ盤しか発表していないが、2枚ともすばらしい作品である。

1stの<HATFIELD AND THE NORTH>もバラエティーとアイデアに富んでいてワクワクさせられるが、この2ndは、サウンドが研磨され、まとまりがあり聴きやすい。

ゲストもすばらしく、特にキャラヴァンのジミー・ヘイスティングのフルートとサックスは、ゲストながらも極めて重要なファクターとなっている事を書き添えておかなくてはならない。

<SHARE IT>
リチャード・シンクレアのキャリアの中でも1,2を争う名曲。とてもカッコいいメロディーラインとスリリングなコード進行を引き立たせる他のメンバーのプレーも凄い。ピップ・パイルの16ビートがたまらなく良い。

<LOUNGING〜>
フィル・ミラーの曲。彼の独特なフレージングが冴え渡る傑作インスト。
ミラーのフレーズにユニゾンしてくるデイヴ・スチュワートの達者ぶりが嬉しい。

<THE YES〜,FITTER STOKE〜>
2曲ともピップ・パイルの曲。THE YES〜では、ヘンリーカウのメンバーやキャラヴァンのジミー・ヘイスティング等がエキサイティングなブローで彩りをそえている。スチュワートのエレピも流石である。
続くFITTER STOKE〜は、ボーカルラインとヘイスティングのフルートがとても美しく、ロバート・ワイアットの様なファルセットのスキャットに導かれて始まる中間のジャズロックのリズムがとても良い。シンクレアのベースがドライヴ感満点の見事なラインを繰り出す。

<MUMPS>
このアルバムの目玉。20分を超える組曲で、静かなイントロの後、シームレスに現れるめまぐるしい展開はどれも素晴らしく華麗であるが、特に6分半くらいからのオルガン・ソロの部分はすべてのパートのセンスの高さに圧倒される。
そして、長さを感じさせないアレンジの巧みさも彼等ならではのものである。
それは、このグループの続編、NATIONAL HEALTHに受け継がれる。

プログレ・ファンのみならず、全ての音楽ファンに聴いていただきたい名作です。

インパクト   90
テクニック  100
ポップ性   100
コンセプト  100
センス    100


COWBELL

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