キャメル
2010年08月20日
キャメル ピート・バーデンスの初期ソロ作2タイトルがリマスター盤化
対象となるのは、『The Answer』(1970年)、『Peter Bardens』(1971 年:米タイトルは「Write My Name in the Dust」)というキャメル結成以前に発表した2枚のスタジオ・アルバム。どちらもブルース・ロックを基本としつつ、キャメルで開花するプログレッシヴな要素も垣間見える作品で、『The Answer』では、変名で参加したピーター・グリーン(フリートウッド・マック)のギターとバーデンスのオルガンのバトルが楽しめます。
今回の復刻は英Esoteric recordingsによるもので、オリジナル・マスタテープからのリマスタリングが特徴。発売は英国にて9月27日に予定されています。
R&Bやブルースをルーツに、英国独特の叙情性を融合させたオルガン・ロックが味わえる初期ソロ作。新たな仕様でもお楽しみください!
『The Answer』(1970年)
The Answer
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[収録曲]
1. The Answer
2. Don T Goof With A Spook
3. I Can T Remember
4. I Don’t Want To Go Home
5. Write My Name In The Dust
6. Let’s Get It On
7. Homage To The God Of Light
*Bonus Tracks
8. Man In The Moon Village
9. Long Time Coming Village
『Peter Bardens』(1971年)
Peter Bardens
Peter Bardens
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[収録曲]
1. North End Road
2. Writemy Name In The Dust
3. Down So Long
4. Sweet Honey Wine
5. Tear Down The Wall
6. Simple Song
7. My House
8. Feeling High
9. Blueser
CD Journal
カステラの文明堂は明治33年に長崎の地で創業しました
2010年07月30日
キャメル、CD4枚組のアンソロジー・ボックスをリリース
アーティスト:Camel
販売元:Polygram UK
発売日:2002-06-25
おすすめ度:
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英国のプログレッシヴ・ロック・バンド、キャメル(Camel)の軌跡を凝縮したCD4枚組のアンソロジー・ボックスが発売されます。
本ボックス『Rainbow's End (A Camel Anthology 1973-85)』 ではバンドのデビューから一旦解散となる1985年までを範囲にさまざまな音源をセレクト。アルバム・トラックはもちろん、シングル・ミックス、BBCセッション、ライヴ・トラックなどを最新リマスタリングで収録。ライヴ音源はマーキー・クラブ、ロイヤル・アルバート・ホール、ハマースミス・オデオンなどで録音されたものです。
ボックスは計59曲入り。ブック・スタイルのボックス・セットで、これまで未発表であった写真などの掲載も予定されています。発売は英国にて9月20日。キャメル好きならお忘れなく!
『Rainbow's End (A Camel Anthology 1973-85)』
[CD1]
01. Slow Yourself Down
02. Never Let Go - Album Version
03. Curiosity
04. Mystic Queen
05. Nimrodel - The Procession - The White Rider
06. Freefall
07. Earthrise
08. Lady Fantasy Medley - Original Mix
09. Ligging At Louis - BBC Radio One "In Concert"
10. Arubaluba - BBC Radio One "In Concert"
11. Supertwister - Live At The Marquee Club
[CD2]
01. Homage To The God Of Light - Live
02. The Great Marsh
03. Rhayader
04. Rhayader Goes To Town
05. Preparation - Live At Royal Albert Hall
06. Dunkirk - Live At Royal Albert Hall
07. Aristillus
08. Song Within A Song
09. Air Born
10. Spirit Of The Water
11. Chord Change - Live At Hammersmith Odeon
12. Another Night - Live At Hammersmith Odeon
13. First Light
14. Elke
[CD3]
01. Tell Me
02. Metrognome - Live At Colston Hall
03. Unevensong
04. Lunar Sea - Live At Coston Hall
05. Rain Dances - Live At Colston Hall
06. Echoes
07. Starlight Ride
08. Breathless
09. Rainbow's End - Single Version
10. Survival
11. Hymn To Her
12. Ice
13. City Life
14. Nude
15. Drafted - Album Version
16. Lies - Album Version
[CD4]
01. Docks - BBC Radio 1 "In Concert"
02. Beached - BBC Radio 1 "In Concert"
03. Captured - BBC Radio 1 "In Concert"
04. Summer Lightning - BBC Radio 1 "In Concert"
05. Sasquatch
06. Heroes
07. Selva
08. A Heart's Desire
09. End Peace
10. In The Arms Of The Waltzing Frauleins
11. Cloak & Dagger Man
12. Stationary Traveller
13. Long Goodbyes
14. Pressure Points - Live At Hammersmith Odeon
15. West Berlin - Live At Hammersmith Odeon
16. Fingertips - Live At Hammersmith Odeon
17. Rhayader - Live At Hammersmith Odeon
18. Rhayader Goes To Town - Live At Hammersmith Odeon
CD Journal
2008年07月10日
Breathless/Camel
1978
[曲目リスト]
1. Breathless
2. Echoes
3. Wing and a Prayer
4. Down on the Farm
5. Starlight Ride
6. Summer Lightning
7. You Make Me Smile
8. Sleeper
9. Rainbow's End
Andrew Latimer: guitars, flute, synthesizer(CS80/50)
Peter Bardens: keyboards
Andy Ward: drums, vibes, percussions
Richard Sinclair: bass, vocals
Mel Collins: sax, flute
『ムーン・マッドネス』以降,ソフト・タッチのサウンドへと徐々に変化してきたキャメル78年の作。メロウなシンフォニック・ロック系の曲に加えてポップなヴォーカル・ナンバーが加わり始め,どことなくキャラヴァン風の曲もある。シンクレアの影響である。
メル・コリンズがメンバーとして正式加入。しかし、本作を最後に、オリジナル・メンバーのピーター・バーデンス(キーボード)が脱退。
内容は前作で示されたフュージョン色を定着。パストラルでのどかな雰囲気やバロック調の典雅なアンサンブルそしてダイナミックな演奏へと昇華した完成度の高いもの。フュージョン CAMEL の完成型。
2008年03月11日
Rain Dances/キャメル
1977
[曲目リスト]
1. First Light
2. Metrognome
3. Tell Me
4. Highways of the Sun
5. Unevensong
6. One of These Early Days I'll Get an Early Night
7. Elke
8. Skylines
9. Rain Dances
10. Highways of the Sun [Single Version]
Andrew Latimer: guitars, pan pipe, bass, flute, piano, mini moog, string synth, glockenspiel
Peter Bardens: mini moog, string synth, electric & acoustic piano, organ, car horns
Andy Ward: drums, vibes, percussions
Richard Sinclair: bass, vocals
Guest:
Mel Collins: sax, bass & concert flute, clarinet, bass clarinet
Brian Eno: mini moog, electric & acoustic piano, bells
Malcolm Griffiths: trombone
Martin Drover: trumpet, flugel horn
Fiona Hibbert: harp
5作目となる、隠れた名作。 ダグ・ファーガソンに代わって参加したリチャード・シンクレアの歌声が見事にフィット。カンタベリー調のジャジーなポップとファンタジック・ロックが融合した作品。
ゲスト参加のメル・コリンズのサックスも最高。
新しいフュージョンのような、新生CAMELの幕開け。
聞き易いのでお勧めします。
2008年03月08日
Moonmadness/Camel
1976
[曲目リスト]
1. Aristillus
2. Song Within a Song
3. Chord Change
4. Spirit of the Water
5. Another Night
6. Air Born
7. Lunar Sea
前作『Music Inspired by The Snow Goose』(メロディ・メイカー誌が1975年末に行った読者投票で「期待の星ナンバー・ワン」に選ばれたレコード)と並んで、まず間違いなくキャメルの最高傑作と言えるだろう。
この作品はいくつかの要素をなめらかに融合させたもので、フルートやリコーダーの音色で鮮やかに彩られたソフト・プログレ(冷ややかに洗練された「Spirit of The Water」に注目)、長く繰り広げられるジャジーな即興演奏、そして――いま風の言い方をすれば――後のエアーのような電子系ムード音楽を予告するかのような、ふんわりとした“チル・アウト”系の楽節が混じり合っている。
コンセプトに目を向けると、バンド・メンバーがそれぞれの個性を発揮した作品が4曲ある。ピーター・バーデンスとアンディ・ウォードが書いた曲はインスト・ナンバー(バーデンスの「Chord Changes」とウォードの「Lunar Sea」、どちらもジャズ・ロック調)なので、いつもの心理学的な分析からは遠ざかっているが、アンドリュー・ラティマーは心細そうな「Air Born」で自分を空高く舞うグライダーになぞらえているし、ベーシストのダグ・ファーガソン――彼の「Another Night」では、“暗雲(dark clouds)”、“自分が消えていくような気がする(feels like I'm fading)”、“朝を迎えることができない(can't face the morning)”といった歌詞が飛び出す――は、親身な話し相手がほしくてたまらないといった様子を見せている。
この「Another Night」がレコード会社の圧力によって短縮ヴァージョンでシングル・リリースせざるを得なくなったとき(こちらのヴァージョンもボーナス・トラックで聴ける)、ファーガソンはさらに落ち込んだのではないだろうか。商業的な路線を避けてきたバンドにとっては心残りな妥協となってしまった。もちろん、当時のキャメルにはきちんとしたヴォーカリストが不在で、より大きな成功など望めるはずもなかった。また、キャメルは――恐竜と同じように――やがてパンクという隕石が大異変をもたらすことを予期していなかった。ともあれ、『Moonmadness』は、いまより無垢(むく)だった時代が生んだ、魅力的で古式ゆたかな音楽なのだ。
(Kevin Maidment, Amazon.co.uk)
2007年12月03日
キャメル(Camel)
[詳細]
初期はラティマーの哀愁漂うエモーショナルなギターとバーデンスの軽快なキーボード、アンディ・ウォードの多彩なドラムを軸に、美しいメロディをテクニカルな緊張感のある演奏で聴かせていた。
『Moonmadness』発表後、まとめ役的存在であったファーガソンを演奏能力の問題から解雇、元CARAVANのリチャード・シンクレアを後任に据え、ゲストメンバーとしてメル・コリンズ(後に正式加入)等を迎えて活動。
『Breathless』収録後、ピーター・バーデンスがラティマーとの軋轢から脱退し、ヴァン・モリソンのバンドに加わる。後任に元CARAVANのヤン・シェルハース、さらにツアーメンバーとしてやはり元CARAVANのデイブ・シンクレアが参加。オリジナルCAMELより元CARAVANメンバーの方が多くなり、CARAMELとあだ名される。
1979年1月に初来日。
1979年のワールドツアー後、CARAVAN再結成のためデイブ・シンクレア、リチャード・シンクレアが脱退、さらにメル・コリンズも脱退。コリン・バースとキット・ワトキンスが加入。
バーデンスの不在のせいか時代の流れか、キーボードがややバッキングにシフト。アルバム一枚でキット・ワトキンスは脱退、代わりにダンカン・マッケイ。
『Nude』以降、女流詩人のスーザン・フーヴァーが、コンセプト面で重要な役割を担うようになる。
1981年、アンディ・ウォードが脱退しオリジナルメンバーはラティマー1人に。キャメルそのものがラティマーのソロプロジェクトの性質を持つようになる。
82年から84年の間で契約を消化し、活動休止。1991年復活アルバム『DUST AND DREAMS』発表。
[アルバム・ディスコグラフィー]
1973年 Camel
1974年 Mirage
1975年 The Snow Goose
・ポール・ギャリコの同名小説「スノーグース」を基にしたコンセプト・アルバム。
全英10位のヒットを記録。
1976年 Moonmadness
1977年 Rain Dances
1978年 Breathless
1979年 I Can See Your House From Here
1981年 Nude
・邦題『Nude〜Mr.Oの帰還〜』。終戦後、フィリピンで29年間も戦闘を続けていた
小野田寛郎を基にした、2枚目のコンセプトアルバム。NudeはOnodaの捩り。
1982年 The Single Factor
・実質的には、ラティマーが豪華ゲストを集めて制作したプロジェクト・アルバム。
アンソニー・フィリップス(元ジェネシス)、フランシス・モンクマン(元カーヴド・エア)、
サイモン・フィリップス等が参加。
1984年 Stationary Traveller
・ベルリンの壁をテーマにしたコンセプト・アルバム。本作に伴うツアー終了後、
キャメルは一旦活動を休止。
1992年 Dust And Dreams
・復活作。ジョン・スタインベックの小説「怒りの葡萄」を基にしたコンセプト・アルバム。
当時のライヴで完全再現された。
1996年 Harbour Of Tears
・ラティマーの祖母が体験した一家離散の悲劇を基にしたコンセプト・アルバム。
アイルランドの伝統音楽の影響を受けた、美しいメロディが特徴的。
1999年 Rajaz
2002年 A Nod And A Wink
Nude
2007年06月24日
The Snow Goose / キャメル
1. Great Marsh
2. Rhayader
3. Rhayader Goes to Town
4. Sanctuary
5. Fritha
6. Snow Goose
7. Friendship
8. Migration
9. Rhayader Alone
10. Flight of the Snow Goose
11. Preparation
12. Dunkirk
13. Epitaph
14. Fritha Alone
15. Princesse Perdue
16. Great Marsh
1975
ポール・ギャリコの同名小説「スノーグース」を基にしたコンセプト・アルバム。全英10位のヒットを記録。
常にふわもの熟練ミュージシャン界からのきびしい検閲(けんえつ)の目にさらされてきたキャメルの演奏と思わず引き込まれる楽曲は70年代初期プログレッシヴ・ロックのひとつの典型と言っていいであろう。ギターと語り部風のヴォーカル担当のアンディ・ラティマーを導き手としたこの「The Snow Goose」は、子ども向けおとぎ話をベースに作り上げられた見事なコンセプト・アルバムである。
イントロの「The Great Marsh」からそのリプライズで幕を閉じる終幕まで、物語はピーター・バーデンズの筆致の中で甘く清らかに表現される魔法を解き明かしていく。ヴィルトゥオーゾ・リレー(名人演奏リレー)の中でメロディックなリズムは飛び立ち、ドラマティックなクライマックスで急降下するのに並行して延々と続くインストゥルメンタルは華やかに鳴り響き、静寂が後を追う。キャメルの3rdアルバム「Snow Goose」は無類の整合感をもって語られた霊感たんとして虚空にそびえ立つ。(John Milward, Amazon.co.uk)
The Snow Goose
2007年05月22日
Mirage/キャメル
1974
曲目リスト
1. Freefall
2. Supertwister
3. Nimrodel/The Procession/The White Rider
4. Earthrise
5. Lady Fantasy: Encounter/Smiles for You/Lady Fantasy
6. Supertwister [Live][#][*]
7. Mystic Queen [Live][#][*]
8. Arubaluba [Live][#][*]
9. Lady Fantasy: Encounter/Smiles for You/Lady Fantasy
74年発表の2作目。次作『スノー・グース』と並ぶ代表作で,アンサンブル重視の幻想的なサウンドは早くも完成の域。もしも音楽の物語性なんてものがあるとすれば,キャメルはNo.1のストーリー・テラーかもしれない。大作5はプログレ・ファン感涙の名曲。
Mirage
2007年05月21日
キャメル/キャメル
数あるプログレ・バンドの中でも、叙情派のサウンドで知られるキャメル。73年にMCAから発売された記念すべき1stアルバムが紙ジャケ&日本初CD化で登場。
1973
[曲目リスト]
1. スロー・ユアセルフ・ダウン
2. ミスティック・クイーン
3. シックス・エイト
4. セパレイション
5. ネヴァー・レット・ゴー
6. キュリオシティ
7. アルバルバ
8. ネヴァー・レット・ゴー(シングル・エディット)
9. キュリオシティ(シングル・エディット)
10. オマージュ・トゥ・ザ・ゴッド・オブ・ライト
ピーター・バーデンス - Keyboards(1972-1978)
アンディ・ラティマー - Guitar, Vocal, Flute (1972-現在)
ダグ・ファーガソン - Bass (1972-1977)
アンディ・ウォード - Drums (1972-1982)
初期はラティマーの哀愁漂うエモーショナルなギターとバーデンスの軽快なキーボード、アンディ・ウォードの多彩なドラムを軸に、美しいメロディをテクニカルな緊張感のある演奏で聴かせていた。
ぜひ聴いておきたい1枚である。
キャメル・ファースト・アルバム+2