フランス
2007年06月10日
UDU WUDU / MAGMA
1.UDU WUDU
2.WEIDORJE
3.TROLLER TANZ
4.SOLEIL D‘ORK
5.ZOMBIES
6.DE FUTURA
JANIK TOP bass,key,vo,arr
CRISTIAN VANDER drums,vo,key,per
BERNARD PAGANOTTI bass,vo,per
KLAUS BLASQUIZ vo
MICHEL GRAILLIER piano
STELLA VANDER vo
LUCILLE CULLAZ vo
CATHERINE SZPIRA vo
PIERRE DUTOUR trumpet
ALAIN HATOT sax
PATRICK GAUTHIER piano,key
1976
“KOHNTARKZ”発表後、マグマを離れ、ソロ活動に転じたトップの
最初のシングルは、不発におわってしまったものの、再起をかけて本作に
収められた“DE FUTURA”の制作にとりかかる。
そして、その初演は、75年10月、マグマからヴァンデを含むメンバー
他、総勢18人によるバンドによって行われた。
この時の出来に感銘を受けたヴァンデは、翌年マグマでもこの曲を演奏し、
同年に、VANDETOPの名義でこの曲をレコーディングする事を決める。
それが結局、マグマ名義で本作収録の“DE FUTURA”となり、
トップとのセッションと当時の正規のベーシスト、パガノッティとの
セッションの両方から選曲されたものが“UDU WUDU”となる。
ここで、トップは再度マグマと合流し、同年の後半をVANDERTOP名義で
ツアーを行った後は、結局マグマを離れてしまう。
ここに収められた“DE FUTURA”は、紛れもない大傑作で、マグマに
とってもトップにとっても生涯の名曲といても過言ではなく、現在までにも
両者によって何度も再演されている
しかし、ここで書くべきは、この曲ばかりではない。
“UDU WUDU”には、他にも素晴らしい曲が収録されている。
僕個人としては、マグマの中で一番の愛聴盤である。
<UDU WUDU>
後期マグマで開花するファンク的な要素が芽吹いた曲。
弾ける様なリズムと明るく開放的なコーラスやブラスのアレンジが印象的。
踊るようなピアノと繊細なパーカッションも素晴らしい。
聴けば聴くほどに味が出てくる楽曲だと思う。
<WEIDORJE>
パガノッティがベースを弾いている曲。トップとはまた違った魅力で聴かせる
パガノッティのベースがとてもよい中々の秀作。
ヴァンデ以下のメンバーの好演にも注目。後にパガノッティ自身のバンド名に
このタイトルが使われた。
<SOLEIL D‘ORK>
何となく、ウェザー・リポートのミステリアスな曲を連想させる。
トップとヴァンデのクールなファンクビートがたまらなく良い。
<ZOMBIES>
個人的には、“DE FUTURA”と同等の聴きどころとして推す必殺テイク。
ヴァンデとトップが全開で駆け抜ける4分間。
<DE FUTURA>
このアルバム最高の呼物、トップとヴァンデのテクニック、テンション、センス
ともに申し分のない超重量級のビートが圧巻。
このビートに体を揺さぶられるうちに17分半はあっという間に過ぎ去ってしまう。
全ての瞬間が聴きもので、最高のリフが次から次へと現れる、まさにモンスターチューン。
ヘヴィーメタルもヘヴィーファンクもハードコアもみんな吹っ飛んでしまう。
この曲を聴くためにだけでも買う価値ありです。
インパクト 100
テクニック 100
ポップ性 90
コンセプト 100
センス 100
COWBELL
Udu Wudu
2007年05月28日
HHAI(LIVE)/ MAGMA
1.KOHNTARKOSZ part1
2.KOHNTARKOSZ part2
3.EMEHNTEHT-RE
4.HHAI
5.KOBAH
6.LIHNS
7.DA ZEUHL WORTZ MEKANIK
8.MEKANIK ZAIN
CHRISTIAN VANDER drums,vo,piano,per
BERNRD PAGANOTTI bass,
KLAUS BLASQUIZ vo,per
DEDIER LOCKWOOD violin
BENOLT WIDEMANN keyboads
JEAN-POL ASSELINE keyboads
STELLA VANDER vo,
GABRIEL FEDEROW guitar
1975
前作で鉄壁のフォーマットともいえる圧倒的なサウンドスタイルを確立したマグマ。
その最高の瞬間は、ライヴ作品として記録された。
マグマはライヴバンドとしての評価が高く、この頃のメンツがほぼ最強のもので、
マグマの魅力を伝える最高の作品と言えよう。
しかし、個人的に残念なのは、73年から加入し、ヴァンデと双頭体制でマグマサウンドの確立に貢献してきたベーシストのヤニク・トップが、自己の作品がスタジオ作品で採用されないことでヴァンデと衝突し、一時バンドを離れ、この作品に参加していないことである。
だが、ここがマグマのすごいところで、トップに匹敵するほどの大変なテクニシャンであるパガノッティが参加することで、強力なマグマサウンドの魅力は全く衰える事はなかったのである。
しかも、ヴァイオリンのロックウッドが参加し、信じられないほどの超絶的プレーでヴァンデ以下のメンバーを煽りまくり、バンドの恐るべき能力を引き出している。
当時、ロックウッドは、17歳というから驚きである。未聴のかたは、是非ともチェックしていただきたい。
ロックウッドのヴァイオリンが本作最大の収穫ではあるが、ヴァンデのドラムプレーもマグマ史上1,2を争う素晴らしいものなので、ここにも注目である。
マグマと言えば、本作を最高とする人が圧倒的に多いようである。1,2,8曲目を聴いていただければ納得される筈である。
お薦めの大傑作!
インパクト 100
テクニック 100
ポップ性 50
コンセプト 80
センス 95
COWBELL
Hhai Live